「ソウル市は真相究明を」 セクハラ被害者の弁護士らが記者会見

7月 18, 2020 セクハラ, ソウル

【ソウル=鈴木壮太郎】10日に死亡が確認された朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長をセクハラで告訴した元秘書の弁護士らが13日記者会見した。「被告人の死で公訴権はなくなったが、真相を究明しないまま終わらせてはいけない」と強調。ソウル市に調査団の設置を要求した。

ソウル市長のセクハラ疑惑の真相究明を求めて記者会見する金在蓮弁護士(右から2番目)

画像の拡大

ソウル市長のセクハラ疑惑の真相究明を求めて記者会見する金在蓮弁護士(右から2番目)

会見した金在蓮(キム・ジェリョン)弁護士ら女性団体によると、朴氏を告訴したのは現職公務員で、朴氏の秘書を4年間務めた。市長室内の寝室に呼ばれて体を触られたり、秘匿性の高いSNS「テレグラム」で淫らな画像やメッセージを送りつけられたりした。

女性は職場で助けを求めたが「市長はそんな人ではない」などとして取り合ってもらえなかったという。悩んだ女性は5月に弁護士に相談。7月8日夕に警察に告訴状を提出。警察での陳述調査を翌9日未明に終えた。

だが、女性が告訴した事実は何らかのルートで朴氏の知るところとなり、同氏は9日に失踪、翌日未明に遺体で発見された。女性団体は「捜査が始まる前に証拠隠滅の機会が与えられた。こんな状況で誰が国家システムを信じ、性被害を告訴できるだろうか」と強く批判。警察に対し事件への立場表明を要求した。

朴氏を告訴した女性は記者会見にメッセージを寄せ「最初に声を上げ、告訴すべきだった」と後悔の念を示した。そのうえで「公正で平等な法の保護を受けたかった。だが、私の尊厳を傷つけた方が自ら人間の尊厳を投げ捨ててしまった」とし、朴氏の死去で公訴権がなくなったことに悔しさをにじませた。

ソウル市は朴氏の葬儀を市の主催で実施した。大統領府の国民請願ホームページでは、セクハラ疑惑を釈明しないまま死去した朴氏の葬儀に公費を使うことに反対する意見への賛同者が56万人を超えた。20万人を超えると大統領府が立場を表明するルールだが、13日時点ではまだ立場を示していない。

朴氏は人権弁護士出身。韓国で最初のセクハラ裁判を担当して勝訴したことで知られ、ソウル市長時代も女性政策に力を入れていた。

投稿者: 瑚心すくい

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です