GPIF、海外ダイバーシティー企業に数千億円投資 20年度から

9月 30, 2019 LGBT, 女性の社会進出

【ニューヨーク=伴百江】公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、女性ら多様な人材が力を発揮しやすい土壌をつくる「ダイバーシティー経営」の海外企業を対象に大型の投資に乗り出す。対象となる企業をまとめた株式指数を採用し、指数を構成する企業に投資する。早ければ2020年度から始め、投資額は数千億円規模を見込む。

ダイバーシティー経営とは、女性やLGBT性的少数者)ら多様な社員が最大限に力を発揮できる企業風土をつくり、役員や経営トップに積極的に登用している会社の経営を指す。

GPIFは17年から日本でダイバーシティー経営に積極的な企業に投資してきた。その際にはMSCIの「日本株女性活躍指数」を採用した。投資額は19年3月末時点で4746億円にのぼる。20年度からはこの投資を海外に広げる。

海外企業を対象とする既存のダイバーシティー株指数は20~30銘柄程度で構成されるものが多く、GPIFのように規模の大きな機関投資家には投資対象が少ないとされた。10月1日から民間企業に新指数を提案してもらい、採用した指数に基づいて投資を実行する。

GPIFの最高投資責任者(CIO)である水野弘道氏は最近、ニューヨークで開催されたESG(環境・社会・企業統治)投資の国際会議に出席。「女性役員を起用する重要性などにいっそう着目してもらうようメッセージを送りたい」と語った。運用資産額が159兆円に達する世界最大の年金基金による新たな投資計画は、主要国の金融機関トップらにも注目されていた。

投稿者: 瑚心すくい

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