児相「県警に一時保護要請」 鹿児島女児死亡 実行されず引き渡し

9月 5, 2019 児童虐待

鹿児島県出水(いずみ)市の大塚璃愛来(りあら)ちゃん(4)が死亡し、母親の交際相手の男が暴行容疑で逮捕された事件で、県中央児童相談所鹿児島市)は4日、4月2日に県警が璃愛来ちゃんを保護した際、児童福祉法に基づく一時保護を県警に要請したが、母親が引き取りに来て実行されなかったと説明した。県警は要請を受けていないとし、認識が食い違っている。

県警は4月2日、児相から「女児が璃愛来ちゃんの可能性があれば、母親に連絡を取って引き渡してほしい」と言われたと説明。3月29日に保護をした際には、児相に対し「早急な一時保護を県警に委託する」ことを求めたとしている。

記者会見した児相の佐多士郎所長によると、その後、母子と面談し、母親の育児放棄(ネグレクト)を認定したが、一時保護はしないままだった。

県警は3月29日までに、当時住んでいた薩摩川内市で夜間に1人で外出していた璃愛来ちゃんを3回保護。児相は「次に保護した場合は児相が一時保護する」と決め、母親や県警にも伝えた。

児相の説明では、直後の4月2日夜、県警が再び保護したとの報告を受けた佐多所長が、児相職員を通じて県警に一時保護を電話で要請したとしている。しかし、母親が引き取りに来て間に合わなかったという。児相は翌3日に母子と面談したが一時保護はせず、10日に育児放棄と認定した。

厚生労働省の手引では「児相が遠隔地にある場合など直ちに引き取りができない時は、警察に一時保護を委託することも考えられる」としている。

児相、4月以降訪問せず 鹿児島女児死亡 育児放棄は認定 

県中央児童相談所鹿児島市)が4月10日、会議で20代母親の育児放棄(ネグレクト)を認定し「継続指導が必要」と判断したが、同3日に母子と2回目の面談をして以降、直接訪問をしていなかったことがわかった。

児相は「ネグレクト案件として厚生労働省ガイドラインにのっとって適切に対応した」と説明しているが、不十分だった可能性がある。

県警は母子が以前暮らしていた同県薩摩川内市で3~4月、1人で夜に外出していた璃愛来ちゃんを計4回保護。児相に一時保護の必要性を伝えていたという。

同市内の自宅近くの女性によると、女児の泣き声や「うるさい」「黙れ」と怒鳴る母親の声を頻繁に聞いた。女性は3月、1人で夜に外出していた璃愛来ちゃんを警察が来るまで保護。「夜ご飯食べたの」と尋ねると、璃愛来ちゃんは「あめ食べた」と答え「お母さん、好き?」と聞くと黙ってうなずいたという。

一方、母子は7月に出水市に転居し、暴行容疑で逮捕された日渡駿容疑者(21)と暮らし始めた。知人男性によると、同容疑者と母親は秋に婚姻届を出す予定だった。出水市の自宅でも男性の怒鳴り声や女児が泣き叫ぶ声が近所に響くことがあったという。

同容疑者の逮捕容疑は8月27日夜、自宅で璃愛来ちゃんの頭を殴った疑い。しつけだったとの趣旨の供述をしているという。璃愛来ちゃんは28日に病院に搬送したが死亡が確認された。死因は溺死だった。

投稿者: 瑚心すくい

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