ディーセントワーク

ディーセントワーク、それは家庭と仕事の両立を可能とした、働きがいのある人間らしい仕事を皆が持てる社会となることです。ディーセントワークの実現には、労働者の育児や介護などの家庭の事情が考慮され、長時間労働をなくし、ワークライフバランスの実現など様々な取り組みが必要です。

ディーセント(decent)は「まともな、見苦しくない、きちんとした」という意味を持ちます。ディーセントワーク(Decent work)は、1999年に開かれた第87回国際労働機関(ILO)総会での事務局長の報告で初めて使われた言葉で、ILOの活動の主目標として掲げられました。

国際労働機関(International Labour Organization/ILO)は、1919年に創設されスイス・ジュネーヴに本部を置く世界の労働者のために労働条件と生活水準の改善を進める国連の専門機関です。

ILOはディーセントワークには、以下の取り組みが必要だとしています。

  1. 必要な技能を習得して、働いた賃金で暮らしていけるよう、国と企業が仕事の創出を支援する
  2. 社会保障を充実させて、安全に健康的に働ける職場環境を保障する
  3. 職場で起きた紛争や問題が平和的な解決に導かれるように社会対話を推進する
  4. 不利な立場で働く人をなくすために労働者の権利を保障し尊重する

尚、これらにおいて男女平等、非差別は恒久的な課題として常に解決に努めなければならないとされています。

日本でもこのディーセントワークを、「働きがいのある人間らしい仕事」とし、厚生労働省がその概念の普及に努め、実現のための労働政策を進めていくとしており、平成24年7月に閣議で決定された、「日本再生戦略」でもこのディーセントワークの実現が取り上げられています。

育児や介護など家庭生活を営む上で大切な時期を人間らしく、働きがいのある仕事と共にやりがいを持って両立していく、それがディーセントワークの姿です。